地震発生前後の対応~後世に伝える~
班番号:30LS01班
研究領域 / 教育・医療福祉
メンバー:土屋文乃(班長)・富澤光・小木田千笑・齋藤瑠理花
探究概要
1.動機
小学校2年生時に東日本大震災を経験した。震災以前、地震に対する知識は、情報が入る環境下での対策(揺れたら机の下などに入って身を守る等)しかなかった。震災後、情報が入るようになった中で、初めて事態の大きさに気付くこととなった。この経験を基に、もし、初めから震災に関する知識があったなら、事態を飲み込むまでの時間も短くなり、年齢に応じた考えと行動ができたのではないかと仮説を立てた。仮説のもと、大きな震災を経験していない世代、小学校低学年以下を対象に、震災前後の対応を伝えることをテーマに活動を深めている。
2.探究内容
<今までの活動>
1年次は災害医療のなどの知識を得るために以下の活動を実施
・保護者アンケートを行い、地震に対する意識などを調査
・日本の災害医療の現状を知るために、東北大学災害科学研究所の佐々木宏之教授と対談を行う
・3月の台湾研修では、台中の921地震教育園区を調査・探究
・台湾私立開南大学の李教授と対談し、災害時・災害後の強いストレスにおけるPTSDやASDの発症という視点を活動に追加
2年次は台湾研修で知り得た情報・知識を分析・解析することから実施
・震災前後の知識を後世(現:小学校低学年以下)に伝える手段として、絵本を採用
・内容・ストーリーを製作(仙台白百合女子大学 牛渡淳教授と対談)
・ストーリーに合わせたイラストを考案
・台湾私立開南大学の李教授と連絡を取り合いながら製作を進める
<11月仙台防災未来フォーラム>
・試作完成版を仙台防災未来フォーラムで展示(多くの意見を頂く)
<防災減災絵本の完成>
・1月16日、仙台市より仙台市防災功労表彰を受け、市長より、市役所等に絵本の設置依頼を受ける
・2月、入稿が完了し絵本が完成
・3月、絵本を各事業所等に配布しつつ、併設小学校、幼稚園等で読み聞かせを実施
3.今後の計画
・絵本設置後の感想や利用状況を確認し、改良が必要であれば行う
・仙台白百合女子大学 牛渡淳教授の講義の中で、絵本を教材の一つとして活用してもらう
・読み聞かせのボランティアや活動報告を随時行う