学校法人白百合学園の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会の修道院が、仙台にできたのは、1892年(明治25年)のこと。シャルトル聖パウロ修道女会は、300年以上も前のフランスで、当時の貧しく病気で苦しむ人々・教育の機会に恵まれない子どもたちのために、自らの意思で立ち上がった若い女性たちが自分の持てる力を尽くして働くという形で始まりました。
シャルトル聖パウロ修道女会の「奉仕」とは、「社会から忘れられがちな人々への奉仕」。他者への思いやりの気持ちを基盤に、すべての人の隣人として自分を役立てていこうとすること。
その精神を受け継いだ本学園では、生徒たちが、家族や友人、隣人といつくしみあい、支えあうことに喜びを感じ、人と地域・社会・世界に「つながることができる力」を自らの成長に合わせて育てていく教育を展開しています。そして生徒一人ひとりが、「奉仕」を通して、国際社会の一員としての意識を持ち、社会の光と影を認識したうえで積極的に行動できる女性に成長できるよう、その育成に努めています。
「グローバル・リーダー」という言葉は、現在、非常によく耳にする表現ですが、「奉仕」の精神を基盤に持つ白百合が育成を目指すのは、実は、「グローバル・サーバント・リーダー」。「グローバル・サーバント・リーダー」の「サーバント(召使、仕える者)」という言葉の根底には、聖書の「上に立つ人は、仕える者のようになりなさい」という教えが流れています。
「仕えること」【奉仕】によって、社会をよりよき方向へ導く役割を自覚した女性を育てたい。それが、300年以上昔のフランスで、人々のために自分をささげた女性たちの活動を起源に持つ、白百合学園のSGHプログラムが目指すものです。
1年生「生かされている喜び」
2年生「生きる喜び」
3年生「生かし合う喜び」
・本校独自のリーダー学を学ぶ(人を支え、人を活かし、人をつなげるリーダーシップ)
・奉仕の精神を持って生きる女性について知る
・国境を越えてリーダー学の神髄にふれる
・奉仕の精神を持って生きる女性に出会う
・社会から忘れられがちな人々に共感する
・他者に尽くす奉仕のこころを実践する
・奉仕の精神を持って生きる女性と共に行動し、社会とダイレクトにつながるGSLの確立