文化・言語・価値観を超えて

ゴールまでの道のりを具体的にイメージして臨むことで、
最適解に辿り着くための思考力・行動力を養います。

白百合のSGHプログラムを進める上で最も鍵となる要素の一つが『探究計画書』です。どのような活動においても、しっかりと見通しを持ち、準備して臨むことは大切です。やみくもに行動を開始しても、何が問題なのか、どのように働きかけていったらよいのか分からず、すぐに方向を見失ってしまうというのは、よくあることです。

『探究計画書』は、問題解決のための思考力・判断力・分析力や社会に働きかける行動力をはぐくむ指針となるもの。自分たちがなぜその問題に気づいたのか、探究によって何を明らかにしたいのか、探究方法やプロセスはどうするのか、探究活動において求められる要素は何か……。『探究計画書』の作成によって、探究領域と探究テーマを明確にし、ゴールまでの道のりを具体的にイメージして活動に臨むことになります。さまざまな物事の問題点を特定し、自分の力で分析することで、最適解に辿り着くための多面的思考力、積極的に社会に働きかけていこうとする行動力の育成を図ります。

探究領域・探究テーマの一例

探究領域探究テーマご協力先
教育『女子教育の進展のために何ができるか』お茶の水女子大学
特定非営利活動法人 日本・ネパール文化交流倶楽部
医療福祉・食『災害時における弱者への援助体制について』東北大学大学院医学系研究科
宮城大学看護学部
教育・企業・食『企業の海外進出における言語教育の問題点』株式会社ダッシュ
環境・食『食品ロスの現状と貧困の子供たちを救うには』仙台白百合女子大学
各コンビニエンスストア
医療福祉『高齢化社会の社会福祉の最善策』仙台白百合女子大学
高齢者福祉施設等(仙台市内)
教育『歴史認識を乗り越える-良好な関係を築くためには?』東洋英和女学院大学
東北大学大学院国際文化研究科
医療福祉『バナナから見るフィリピンの経済格差』株式会社オルター・トレード・ジャパン

グローバル・サーバント・リーダー(GSL)育成プログラムの活動を通して得たこと・感じたこと

A さん

「参加活動ごとの反省点を踏まえて、原稿修正、PPT作成を皆で分担しながら試行錯誤してプレゼンテーションを行った。(中略)課題は満載であるが、感想用紙からは参加当初よりも反応が良かったことが分かり嬉しかった。アドバイザーとの面談は不安もあるが楽しみ。充実した時間になるようしっかり準備したい。」

H さん

発表を重ねるたびに、より効果的に密度の濃い内容にするために頑張ってきた。(中略)発表では弱者の視点を忘れない、自分と弱者とのつながりを意識するといった今まで私たちが重視してきたことを評価して頂き、とても嬉しかった。さらによく考え、つながりを確認しながら次の活動へと歩み出したい。」

M さん

「プレゼンテーションの課題では、直前になって様々な資料が増えたり、視点の追加もあったが、余裕を持って準備することができた。(中略)他の斑も昼休みや放課後にしっかり準備していただけあって、全体として落ち着いた発表だったと思う。課題解決に向け今後の探究活動を頑張ろうと思った。」

S さん

「発表は他者に見てもらってこそ、上達するということを実感したし、情報は得ることも大切だが、情報を整理し取捨選択しながらまとめることはもっと大切であるということも痛感した。常に何が一番大切な情報なのか、一番伝えたい情報は何かを斑全員で考察しながら、今後の活動の道筋を明らかにしようと思う。」